高分解能XUV分光器 highLIGHT
highLIGHTは、市場最高のスペクトル分解能を、便利なフラットフィールド構成で提供します。0.006nm以上の分解能と、広いシングルショット波長範囲を両立しています。highLIGHTは、入射スリットの有無にかかわらず使用できます。
モジュール設計により、スリットホルダーとフィルター挿入ユニットが一体化されており、さらに電動グレーティングポジショニング機能も備えています。
検出器オプションには、以下のものがあります。
- XUV CCD
検出器最高の分解能とダイナミックレンジ - MCP/CMOS検出器
最も広い波長範囲とゲート/増倍検出 - 光電子増倍管検出器
スキャニングアプリケーション向け
ご要望についてお気軽にお問い合わせください。
特徴
- モノクロメーター/分光器として使用可能
- Noスリットデザインによる高効率分光
- 高効率なグレーティング
- 1-100nmの波長範囲で使用可能
- コンパクトなモジュラーデザイン
- ビームプロファイラー内蔵
アプリケーション
- 分光分析
- 真空紫外研究
- レーザー誘起ブレークダウン分光法(LIBS)
- プラズマ源の特性評価
- 高次高調波発生
- アト秒科学
- シンクトロンビームラインの特性評価
- 自由電子レーザー
- x線レーザー
製品情報
highLIGHT pro | |||
---|---|---|---|
方式 | 収差補正フラットフィールド分光計 | ||
波長範囲 | 1-100nm | ||
SXR | XUV | VUV | |
1-5nm | 1-20nm | 5-100nm | |
Dispersion | 0.06nm/mm | 0.1-0.2nm/mm | 0.2-0.7nm/mm |
分解能 | <0.001nm@3nm | <0.005nm@10nm | <0.02nm@60nm |
光源距離 | フレキシブル | ||
ディテクター | CCD or MCP/CMOS | ||
動作真空度 | <10^-6mbar (UHVバージョン使用可能) | ||
Noスリット技術 | 使用可能 | ||
入射スリット | オプション | ||
グレーティング | モーター駆動、クロースドループ | ||
フィルター | オプション | ||
インターフェース | USB or イーサネット | ||
ソフトウエア | Windows UI / Labview, VB, C, C++ SDK | ||
カスタム | 可能 |
No-slitデザイン
HP分光計独自の分光計設計は、直接光源イメージングを採用しています。そのため、狭い入射スリットを必要とせず、光収集が最大化されます。従来の分光計アーキテクチャと比較して、分光計検出器に到達する光量は20倍に増加します。また、このアーキテクチャは日常的な運用における堅牢性を大幅に向上させます。


測定例
highLIGHT XUVで測定した、周波数逓倍Ybドープファイバーレーザーシステム(334kHz、90uJ、<300fs)の第9高調波および第11高調波のスペクトル。高調波のスペクトル帯域幅は約20 meV FWHMで、相対エネルギー帯域幅ΔE/E = 7.5E-4に相当する。
[参考文献]
V. Hilbert et al, A compact, turnkey, narrow-bandwidth, tunable,
and high-photon-flux extreme ultraviolet source
AIP Advances 10, 045227 (2020)
駆動パルスペアの遅延を駆動レーザー周期以上の遅延範囲で変化させることで調整された、1030nm駆動レーザーの19次高調波のhighLIGHT XUVスペクトル。白い十字は、駆動複合パルスの中心光子エネルギーに19次高調波を乗じた値を表す。
[参考文献]
V. Schuster et al, Agile spectral tuning of high order harmonics by interference of two driving pulses
Opt. Express 29, 22117 (2021)
highLIGHT SXR+を用いた2.88nm(430eV、1s2-1s2p遷移)の窒素線の発光分光測定。FWHMはCCDカメラ(ピクセルサイズ13um)の1.7ピクセル分であり、分解能は1890となる。検出器限界分解能は3290である。
[参考文献]
data courtesy of Dr. K. Mann, Laser-Laboratorium Göttingen