光フィードバック 安定化キセノン光源
キセノン照明装置は、自然光に近い広帯域の発光スペクトルを有するため、汎用性が高く、様々な科学研究分野で広く使用されています。その用途は、生物学、化学、物理学、材料科学など多岐にわたります。
本装置は通常、楕円形の反射鏡を備えており、ランプ出力窓から約20cm離れた単一の焦点に収束する白色光ビームを生成します。これにより、ハウジングからサンプルまでの距離を変えることで、光強度密度を調整できます。
反射鏡がランプを包み込むため、非常に高い効率を実現しています。放出された光の最大70%が反射鏡によって捉えられ、照射されたサンプルに照射されます。
オプション機能として、本装置は3種類の安定化機能を提供できます。
- 電流安定化、
- 光強度安定化
光強度安定化モードは、出力ビームの長期的(数時間単位)な安定性に役立ちます。また、従来の安定化モードでは30分以上かかっていたウォームアップ時間も約3分に短縮されます。
特徴
- 水冷方式
- 光フィードバックによる出力安定化
- 3分で安定化
- 背面ミラーによる光フォーカス
アプリケーション
- 分光分析
製品情報
| 水冷方式光安定キセノン光源 | |
|---|---|
| 消費電力 | 150W |
| 出力形式 | 平行 or 拡散 |
| リフレクタータイプ | 楕円形(収束ビーム) or 放物線状(平行ビーム) |
| 反射システム効率 | 最大70% |
| 最大電流 | 8.5A |
| 公称電流 | 7.5A |
| 電流値分解能 | 0.1A |
| 電流安定化 | 0.1%以内 |
| 光出力安定化機能 | 使用可能 |
| ウォームアップタイム | 180秒以内(光安定化時) |
| 電流モニターアウトプット | BNC |
| 光出力モニターアウトプット | BNC |
| 冷却 | 水冷方式 |
製品構成
パフォーマンス
このグラフは、2つの安定化モードにおける光強度の変化の違いを示しています。電流安定化モードでは、電流は約0.0025%の精度で一定に保たれます。
それにもかかわらず、キセノンバルブ内の温度と圧力の変化により、光強度は時間の経過とともに大きく変化します(黒線)。
対して光強度安定化(青線)では、光出力の長期的なドリフトが排除され、ランプのスイッチを入れてからわずか3分で光出力が安定します。



