蛍光分光計
この装置は、電気化学サンプル(固体および液体)の蛍光研究用に設計されています。サンプルの発光スペクトルと励起スペクトルを取得できます。サンプルは、200~1200 nmの範囲の白色光と単色光の両方で照射できます。革新的な光強度安定化モードを備えた高効率キセノンランプが、システムの白色光源として使用されます。Air Mass 1.5Gフィルターと組み合わせることで、太陽光スペクトルを模倣できます。サンプルチャンバーの入口にはモノクロメーターが配置されています。モノクロメーターには、自動調整された入力スリット(キセノンランプ光源からの光が導かれる場所)と出力スリット(光がサンプルチャンバー入口に向けられる場所)が装備されています。スリット幅を調整することで、入射光の強度を制御できます。
サンプルチャンバーの出力には、2つ目のモノクロメーターが配置されています。これらのモノクロメーターは、サンプルからの発光を捉えます。モノクロメーターの出力スリットでは、コントローラーとカウンターに接続された光電子増倍管が蛍光の光子を捉えます。蛍光スペクトル全体を精密に定義できます。モノクロメーター構造により、全蛍光強度(すべての発光波長を同時に捕捉可能)の測定も可能です。試料室の入口と出口にフィルターホイールを配置することで、システム内の迷光をさらに低減できます。
追加光源(ハロゲンランプ)と光電子増倍管を使用することで、システムのスペクトル範囲を最大1800 nmまで拡張できます。
装置全体の動作は完全に自動化されています。システム操作は、直感的に操作できる専用のFotoGUIソフトウェアによって行われます。
測定項目:
- 蛍光の励起スペクトル
- 蛍光の発光スペクトル
特徴
アプリケーション
- 蛍光効率の低い電気化学サンプルの検査
製品情報
システム構成
- 密閉型サンプルチャンバー
- UV、VIS、IR領域で動作する2つのモノクロメーター(サンプルチャンバーの入口と出口)、
- サンプルの蛍光を捕捉するモノクロメーター出力の光電子増倍管、
- 光電子増倍管からの信号を処理する電子カウンター、
- 光電子増倍管に接続された制御モード作動のポテンショスタット、
- サンプルアセンブリ(特定のサンプルタイプに合わせたカスタマイズが可能)、
- サンプルチャンバーの入口と出口にそれぞれ6つのフィルターポジションを備えた2つのフィルターホイール、
- コントローラーと水冷システムを備えたキセノンランプ、
- 入射光ビームの強度を制御するIPCEフォトダイオード、
- 専用FotoGUIソフトウェアを搭載したコンピューター
サンプルチャンバー内部
仕様
- 光電子増倍管:浜松ホトニクス社製R928P(感度調整機能付き、500~1200Vの電圧制御)、スペクトル範囲:160~900 nm
- モノクロメーターのスペクトル範囲:200~1200 nm(1800 nmまで拡張可能 – 別途回折格子が必要)
- キセノンランプ:3種類の安定化モード(光強度、ランプ電流、ランプ電力)、スペクトル範囲:200~1200 nm
- Air Mass 1.5Gを含むカスタムフィルタータイプ
- サンプルの種類に合わせて調整可能なカスタムサンプルアセンブリ
- 入射光スペクトル範囲は1800 nmまで拡張可能 – 別途光源(ハロゲンランプ)が必要
