UV硬化・接着分析ツール IGB-sense®|UV硬化・接着剤の定性評価が可能


特徴
- 硬化剤・接着剤の硬化プロセス(重合)を可視化
- ワイヤレスで駆動可能
- UV硬化、熱硬化の両方で使用可能
アプリケーション
- UV硬化・UV接着
- 熱硬化・接着
測定原理
測定原理は誘電分光法に基づいています。未硬化材料の場合、検査対象サンプルには自由に移動可能な双極子要素が存在します。高周波交流電流をセンサーに導入し、静電容量を測定します。硬化が進むにつれて、この双極子の移動性は低下し、最終的には静止状態となり、材料の誘電率が変化します。測定コンデンサの静電容量は減少します。これは、UV/光硬化などでは急速に起こる場合もあれば、室温硬化などでは数時間かかる場合もあります。測定値は生データとして保存することも、グラフとして視覚化し、様々な形式(スプレッドシート用の*.csv形式、または*.jpg形式など)で保存・エクスポートすることもできます。
硬化プロセスを透明化し、硬化不足、接着不足を防ぎます。
接着剤を取り扱う際に硬化不足を招く不明瞭な点は…..
ポリマーの不透明性
硬化剤、接着剤の硬化不足は従来は完成品のオフライン試験でのみ判断可能でした。関連する個別のパラメーターの測定を実施するには多くの労力が必要となります。
重合速度の不透明さ
硬化プロセスには様々な化学分野の知識、融合が必要となります。
複雑な測定プロセス
従来の硬化プロセスの測定は間接的な方法でした。サンプルを硬化前後で試験し、その違いを導き出します。結果として複数の機器の使用および定性評価のためのオペレーターのトレーニングにも時間を要します。
特に生産プロセスを綿密かつリアルタイムで監視する必要がある場合、潜在的な不具合を早期に検出し、必要に応じて修正することが重要です。
IGB-sense® を使用すれば、生産前または生産中に多くの逸脱や不具合を検出し、対処することができます。
IGB-sense®を使用すると、プロセスの問題点を視覚化し、文書化し、リアルタイムで即座に判断できます。

あらゆる接着剤に使用可能
UV接着剤や熱硬化接着剤など対象物の種類や高速プロセス、低速プロセスにかかわらずIGB-senseが1台あればあらゆる条件で硬化剤、接着剤のテストが可能です。
コンパクト設計
ワイヤレストランスミッターを採用したことによって、レシーバーと20m離れた場所でデータの採取が可能です。
リアルタイム診断
誘電分光法を用いてプロセス、結果を監視し、その他サンプルの温度、外気温度などもサンプリングすることで重合度に関する信頼性の高い説明が可能となります。
包括的な視点
露出過多や露出不足を回避できるだけでなく、さまざまな波長や StepCure プロファイル (異なる時間差の露出) の効率についても説明できるようになります。
インラインで硬化プロセスを可視化
ワイヤレス
ワイヤレス機能により動作中の生産ラインに配置し、硬化プロセスを監視可能。
リファレンスとの比較
リアルタイムで硬化プロセスを分析し、リファレンスデータと比較可能。
リアルタイム診断
比較した結果、リファレンスに届かない場合はアラームシグナルを送信
IGB-sense®硬化診断システムの構成

吾輩は猫である。名前はまだない。どこで生れたか頓と見当がつかぬ。何でも薄暗いじめじめした所でニャーニャー泣いていた事だけは記憶している。
モバイルトランスミッター
レシーバーから20m離れた距離で使用可能
レシーバー
USBケーブルを介してレシーバーに接続
センサーボード
使い捨て、接着剤、塗装の硬化具合を診断
技術仕様
IGB-sense | |
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寸法 | 113×106×32mm(レシーバー) 57×115×32mm(トランスミッター) 60×28×1.5mm(センサー) |
重量 | 240g(レシーバー) 120g(トランスミッター) 5g(センサー) |
動作温度 | +10-70℃ |
保管温度 | 0-40℃ |
湿度 | max. 80% |
レシーバー電源 | 24V DC, 3A, ca.60W |
トランスミッター充電電圧 | 24V DC,3A |
動作時間(トランスミッターモード) | 6分 30分(バッテリー接続) |
PC接続 | USB2.0 |
充電コネクター | 24 V DC 3A ODU mini snap Size.0 |